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キャリアデザインを通じ、すべての人に本当の幸せと成功を実現してもらいたい

山岸 毅志Yamagishi takeshi

YHR Management

代表

いずれは教育機関で、学生たちにキャリアデザインを教えたい

一見すると、山岸のキャリアは順風満帆に思える。だが実際には、多くの苦労や失敗を経験している。まずは、大学時代の就職活動である。クレディ・スイス生命に新卒で入ったように書いたが、実際は中途入社であり、その前に不動産会社に入社している。4年生の秋ごろ、内々定をもらっていた会社から突然、内定取り消しの連絡があったからだ。
言い方はあれだが、とりあえず受かる会社に就職したのである。その他、手取りの収入が10万円ほどの期間が半年続くなど、結果が出なかった時期もあった。

人に騙されたり、ハメられたりしたことも何度かあったという。ただそれも人生――。山岸は先に述べたとおり、実現の有無はさておき、人生をデザインし続けていった。そして常に自分の価値観や生き方を問い続け、現在の働き方、生き方を選択するに至る。これから山岸は、どのようなキャリアをデザインしていくのか。

ひとつは個人ではなく、マネージャー層や企業の人事部門など、社内でキャリアデザインを進めることのできる、サービスの提供だ。2016年に国が明確にキャリア自律を促し、キャリアコンサルティングの機会を社員に提供することが、義務化された背景も後押しする。
学生に向けたキャリアデザインの提供も考えている。具体的には教職の資格を取り、高校や大学の教壇に立つことを目指す。こちらも先のキャリアコンサルタント機会の義務化と同様、子どものころからキャリアについて考えるよう、国が「キャリパスポート」という制度を設け、2020年度から取り組んでいる。しかし、「機能していない」と山岸はバッサリ。キャリアデザインを教えることのできる人材(教師)がいないのがその理由であり、自分がその役割を担おうと考えているのだ。

「目指すべきゴールは変わって当然です。ただ、主体的にキャリアをデザインできる力を、若いうちから身につけておくことが重要だと考えています。そのような若者が社会人となり、自発的に志事に取り組むことで、その人にとってのハッピーはもちろん、結果として仕事の成果が高まり、スパイラルとして日本社会全体の底上げ、幸せにつながると考えています」

世界は広いとの父親からもらった言葉は、キャリアに置き換えれば、人は何でもできる。可能性無限大だと言えるだろう。山岸のキャリアはもちろん、山岸からキャリアコンサルティングを受ける人が増えることで、無限の可能性がスパイラルとなり、より大きなムーブメントを生み出す。そんな未来の姿が想像できる。

編集・インタビュー:杉山/岡本 撮影:西野

山岸 毅志Yamagishi takeshi

YHR Management

代表

1976年千葉県千葉市生まれ 東海大学卒業
趣味:野球・読書 家族:妻・長男・長女の4人家族
2000年4月レオパレス 入社/8月退職
2000年10月クレディスイス生命入社
※在籍8年間で6度の社長杯入賞・MDRT4回
2008年7月クレディスイス生命退職
2008年日本生命 男性中心営業部隊の組織構築にマネージャーとして参画
※マネジメント職11年間で約50名を採用(うちSSHから30名)
2014年メットライフ生命入社
2019年独立/YHR Management 設立
2023年国家資格キャリアコンサルタント取得/法政大学文学部(通信教育課程)史学科在学中