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すべては顧客ために。 老舗でありながら常に最先端を行く特許事務所であり続ける。

木戸 良彦Yoshihiko Kido

木戸特許事務所

所長

地球規模で仕事をする事で、世界に100名の信頼できるパートナーを持つ。

木戸の弁理士活動には、もうひとつ大きな柱がある。27歳のときに始めた、日本弁理士会での活動だ。日本全国の全弁理士11000人が所属する協会で、ボランティアとしての活動にも関わらず、経営が苦しかった時期も、もっと外の世界を学びたいという思いで継続してきた。会には研修センター、広報センターといった、普段付き合いのない業種の人と交流ができる場や、特許委員会、商標委員会といった、最新の実務についての知識を得られる委員会などがあり、様々な経験を積むことができた。

38歳で木戸特許事務所の所長へ就任してからも、精力的にその活動を続けた。活動を通して視野と人脈を広げることで、結果的に事務所やお客様へ還元できると考えたからだ。2017年度には日本弁理士会の副会長も務め、国際活動を担当。様々な国を訪問する中で、特にカンボジアへの表敬訪問は大きな経験となった。カンボジアは知財という観点からは、まだ発展途上にある国だ。政府としても今後整備に力を入れていきたいと考えており、政府関係者から弁理士会へ日本の知財についてのセミナーを開催してほしいという依頼があったのだ。そこで、木戸は日本の最新の裁判例などについて、カンボジアの弁理士会の会員に向けたセミナーを開催、登壇した。その際設けられた大臣との会談の席では、直前になって通訳が付かないと知り、思わず冷や汗をかいたが、コツコツと学んできた英語を生かしてコミュニケーションを取ることができた。

また、アジア弁理士協会(APAA)では年に一度国際会議が開かれる。アジア全体の知財の方向性をどう提言していくか話し合うことにやりがいと面白さを感じ、理事として運営にも携わっている。その様な活動を通して、木戸は海外の弁理士との人脈を広げて行った。現在、100名以上の現地の弁理士たちと繋がりがあるという。
「お客様から海外進出の際に現地でも特許を取りたいというご相談を受けることは、少なくありません。海外にも目を向けることで、大きく市場が開けるお客様は、沢山おられると思います。しかし、国外で特許を申請するためには、現地の弁理士に依頼しなければならないのです。そうすると、担当者の性質によって、誠実に対応いただける方もいれば、納期などがルーズな人もいる。そんな時、自分が知っている弁理士であれば、『この人なら大丈夫』とお客様に責任を持ってお伝えすることができます。お客様が、ニーズに合わせて海外の弁理士を選ぶことができるように、それぞれの強みや価格帯を把握し、色々な弁理士と繋がっておこうと思いました。それが、国際会議へ出るようになったきっかけなんです。」

木戸の目線の先には、常にお客様があるのだ。そして学生時代に抱いた「世界で仕事をしたい」という想いはこの様な形で実現させた。