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夢と志を語ることこそ、正しい社会を作る。輝く個人を増やして日本を元気にする

五十嵐 和也Igarashi Kazuya

株式会社エクスウィルパートナーズ

代表取締役社長

競合他社の追随を許さない強烈な差別化や企業文化のルーツ

五十嵐が「仲間」「コミュニティ」をビジネスモデルの中心に置く理由は学生時代の経験に端を発している。

経営者の父と東北大を次席で卒業した母、2つ違いの姉の4人家族である五十嵐は兵庫県神戸市で育った。いつも褒めてくれる優しい父親とは対照的に、母親は教育熱心で厳しかった。そのおかげで幼い頃より勉強ができた五十嵐は、高校は地元で一番の進学校である神戸高校へ、大学は国立大学の神戸大学に進学した。

「大学では、女子が多いからという理由で教員コースの「家庭科」を選択しました。
あと新入生歓迎会が楽しかったのでスキー部へサークル感覚で入部しましたね。」

秀才でクレバーな五十嵐だが、意外にもノリと好奇心で物事を決める事があるのだ。

このノリで決めた「スキー」との出会いが現在のビジネルモデルの基礎になる。

「部活を続けていく中で、関西スキー連盟の実行副委員長になったことは大きかったですね。500人の仲間を束ねるムードメーカー的存在でしたので、全員が自分のことを知っているという状況は人生で初めて認められたという存在価値を感じる瞬間でした。」

思い返せば、スキー部の組織体制を通じて社会の組織を疑似体験していたのかもしれない。勉強という個人プレー以外はこれといって誇れるものがなかった五十嵐にとって、「誰かに必要とされる」喜びはこれまでの人生で味わったことのない満たされた感覚だった。この感覚こそが部活の仲間のためにより良い環境を作ろうという原動力となり、今の五十嵐の基盤を作ったと言える。

「今こうしてビジネスで仲間作りや環境(コミュニティ)を大切にしているのは、高校時代に友達がゼロになった事で仲間に飢えていた経験や大学時代のスキー部での経験が大きく影響しています。

自身が「仲間」や「環境」の大切さを身に染みて感じたからこそ、仲間作り・コミュニティ作りに拘っています。そのことにより誰でも直ぐには真似できないビジネスモデルになっています。」

「塾」や「シェアオフィス」という一見すると単純なビジネスだが、競合他社の追随を許さない強烈な差別化や企業文化はこうして生まれたのだ。