イメージコンサルティングの力で誰もが素晴らしい人生を手にして欲しい
三森マリア由佳Maria Yuka Sanmori
SANMORI IMAGE
代表/国際イメージコンサルタント
このままでは日本人は海外では通用しない。強い使命感からイメージコンサルタントへ
彼女の人生に大きた影響を与えたのは、〝シルクのスーツを着こなしていた〟スタイリッシュな祖父の言葉だった。
「衣食住という言葉があるが、なぜ『衣』が最初にあるか知っているかい? それは人が『着ているもの』を一番初めに見られるからだ。何を食べているかは会っただけではわからない。住まいも招かれなければわからない。だからまず『衣』なのさ」
「第一印象」というものの大切さを祖父から学んだ三森は、幼少の頃から「おしゃれ」をするのが大好きだった。小学校でも遠足があればまず「何を着ていこうか?」と考えワクワクした。また絵画コンクールで優勝するなど、色彩感覚の才能も覗わせていた。中高生時代は大学生向けのファッション誌を愛読。子どもっぽさのない洗練されたファッションをしていたため、ディスコにも顔パスで入場できたという。
社会人生活のスタートは外車のセールスレディ。当時は女性の「なりたい職業ランキング」で5位以内に入る花形職業だった。全国の販売店のなかで1位を獲得するほど営業成績も良く、通信社から取材依頼が来ることもあった。その中で多くの顧客は三森の「ファン」になり、「自分の息子を紹介したい」「ぜひ甥っ子の見合い相手に」と名乗りを上げるほどだった。
実は「イメージコンサルタント」の仕事を志すようになったのはセールスレディ時代ではなく、退職後の専業主婦時代の経験だ。
夫の仕事の関係で海外に同行した時の事だった。
「パーティーに出席する機会がありました。その会場で感じたのが、欧米人と日本人の『差』です。『服装』『マナー』『雰囲気』、そういった『印象(イメージ)』が、どうしても欧米人のほうが良くみえるのです。」
日本人はビジネスの実力もあり、人格も良い。しかし「印象(イメージ)」が良くないがために欧米人より劣って見えるせいで、実際に日本人が恥をかき欧米人に馬鹿にされる場面に遭遇したのだ。
「悔しかったですね。一般の日本人はマナーや礼節、そして人に与える『印象』については何も学ばないまま大人になり、海外に出ている。でもこれからの時代はそれでは通用しない。ということを痛感しました」
こうした経験が、三森を後に日本におけるイメージコンサルタントの先駆者にするきっかけになったのだ。当時、国際イメージコンサルタントの資格はアメリカでしか取得できなかった。
「もちろん試験はすべて英語で行われます。しかも筆記試験は5時間も設けられているんです。この試験に挑むための1年間は、間違いなくこれまでの人生で一番集中して勉強した時期でしたね」
2006年、国際イメージコンサルタントの資格を取得した。