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「ビジネスの飛躍は交流から生まれる 」創造性を高め、志を導く空間をつくる

吉田 光男Yoshida Mitsuo

ルックス株式会社

代表取締役

真空管の発明・先駆者として走り続けた父と同じエンジニアの道へ

ルックス株式会社は、吉田が父から引き継いだ真空管開発の会社だ。宮大工の家に生まれた吉田の父は幼いころから丁稚奉公をしながら、勉学に勤しんだという。夜間学校での学びを経て東京工業大学に入学、卒業後は三菱電機に入社、その後1年で独立。真空管でいくつもの発明をし、先駆者として走り続けていた父。三人兄妹の末っ子として生まれた吉田は、そんな父の背中を見て育った。
「父には『勉強しろ』と言われたことは一度もありませんでしたね。とにかく自分のやりたいことをやりなさい、といつも言われてきました。」
伸び伸びと育った吉田は、父へのあこがれもあり、進路は東海大学の通信工学部を選択した。
大学卒業後は通信機メーカーに入社した。

当時を振り返って、吉田はこう話す。
「エンジニアは人付き合いが苦手っていう人も多いんですが、私は子どもの頃から人と話したり、交流したりするのが好きでした。だからエンジニアの間では変わったやつと見られていましたね。(笑)」この社交性が後にコミュニティー運営に生きることになる。
次男ということもあり、当時は父の会社を継ごうという思いもなかった。仕事にも面白さを感じ13年間働く中で、エンジニアとしての腕が認められ、一部上場の通信機メーカーにヘッドハンティングを受ける。新たなプロジェクト立ち上げに関わるという仕事内容に魅力を感じた吉田は、転職を決意。この転職が、思わぬ転機へとつながっていく。