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メルセデス・ベンツAMG日本一のセールス  「お客様の喜びのために自分には何ができるか」  顧客に最高の価値を提供し続ける

渡邊 純一Watanabe Junichi

株式会社シュテルン中央

営業部次長/AMGセールスエキスパート/MB国際認定セールス 

守破離の精神でAMG販売日本一のセールスを3回記録。3年間休まずに貫いた「一番」への想い。

「とにかく、やるしかないと。自分でスイッチを切り替えました。4ヶ月目からは売り上げ目標も与えられましたので、何が何でもそれを達成する、そのためにはなんでもやると心に決めました。」

まず取り組んだ事は、真似ることだった。先輩スタッフに、「お客様対応を勉強させてください!」と頼んで横につかせてもらい、先輩がやっていることをつぶさに観察した。「これはいい!」と思うことを次々に吸収していった。さらに、「この人たち以上の価値を提供し、彼らに勝つためには何をすればいいんだろう?」と、常に考え、販売のノウハウをブラッシュアップし続けた。さらには販売に関する書籍も読み漁り、来客にも積極的に声をかけ続ける日々を重ねた。

がむしゃらに働き続けて3年が経った時、全国メルセデス・ベンツ正規販売店のセールスマンの25位以内に入っていた。その後、新店としてオープンする豊洲店の店長に抜擢された。そこからも渡邊の躍進は続き、2014年にAMG販売日本一に輝いたのだった。渡邊がずっと求めてきた「一番」を手にした瞬間だった。しかし、彼の中にあったのは、満足感ではなかったという。

「2014年、日本一を達成した喜びはもちろんありましたが、次も取り続けなければ『まぐれ』になってしまう。毎年達成するにはどうしたらいいか、数字と向き合い、自己研鑽の日々だった。その後2度の日本一を達成できたことで、ようやく少し自分に余裕が生まれました。それからですよね。本当の意味で『お客様の喜びが自分の喜び』と感じられるようになったのは。」

渡邊のお客様というのは、人間的にも一流な方ばかり。自分に余裕が生まれたことで、この素晴らしいオピニオンリーダー達のために自分が貢献できることは何か、と考えられるようになった。そして、人と人とをお繋ぎしていこうという思いが芽生えたのだった。

それから渡邊は、顧客同士を繋ぐ会食を開くようになった。また、顧客の業種や仕事状況、悩みに応じて、自分の人脈の中から彼らにとって必要な人物を紹介するようにもなった。自分自身でも顧客が必要としている情報を常に学び、人脈を広げ、車以外のことでも、即時に対応できるようにと研鑽し続けた。そんな風にして売り上げとは別の、「お客様の喜びのために自分には何ができるか」というところにフォーカスし始めると、顧客からの紹介が増え、売り上げもさらに伸びていったのだ。