「ビジネスの飛躍は交流から生まれる 」創造性を高め、志を導く空間をつくる

人をつなぎ、応援する真の空間を。「Valvex」ブランドが志ある先駆者たちの可能性を拓く

多くの仲間に助けられたコミュニティーのために立ち上げた会員制レンタスペースValvexは、吉田自身が北海道の地で経験した自然からの癒しを再現したいと、自然素材をふんだんに使用して、「会議室」感のない温かみのある癒しの空間を創り上げた。夜は12時まで使用できるという最大50人収容のスペースは、イスが壁面に収納できるようになっており、会議やセミナーはもちろん、ダンス教室など様々な趣向の催しにも最適な場となっている。キッチンが併設されているので、立食パーティーや懇親会等のイベントも行う事ができる。コワーキングスペースとしての利用も可能で、「ここに来ると仕事がはかどる」「リフレッシュして頭がすっきりする」との声が寄せられ、好評だ。また、コミュニティーや交流会、人との関わりが心の支えになると共に、ビジネスでも大きな効果をもたらした実体験から、吉田はこの場所を拠点としたコミュニティーを複数立ち上げ、運営している。

スペース立ち上げの頃を振り返り、吉田はこう語る。
「当時はまだコワーキングスペースやレンタルスペース自体があまりなく、さらに自然素材を使っているところはありませんでした。そこでこんなに費用をかけてお客様が来てくれるんだろうかという不安もありましたが、仲間たちから口コミ、紹介で利用者の方が増えていきました。そんな初期の会員となってくれた方の中に、片付け士の小松易さんがいました。」

交流会参加者やスペース会員の活動を応援したい思いから、立ち上げ当初には会員にセミナーの構築やコミュニティーの運営方法まで、これまでの経験からの学びを出し惜しみなく共有していった吉田。当時無名だった片付け士小松易氏もその一人である。現在はガイアの夜明けへの出演、「たった1分で人生が変わる 片づけの習慣」出版、セミナー登壇、企業向けコンサル事業が好評と、大活躍中の彼も、スタートはこのValvexと、吉田との出会いだったという。小松氏は以下のように語っている。

『まだ当時はよくわからない、海のものとも山のものともわからない私のサービスに、いち早く目を向けてくれて、すごく応援していただいて、それでセミナーやってコンサル受けてくれて。非常にあったかい人で、こちらもつい甘えちゃうんですけど。特に起業した頃は、非常に救われました。』
吉田はレンタルスペースのオーナー業務にとどまらず、当時の小松氏のようなこれから活動していく、拡大していきたい、といった志ある起業家や経営者へのコンサルティングも現在提供している。

「二億円の負債を完済することができたのは、やはり多くの方とのつながりの中でのご紹介があったからです。人との交流は、心の支えと、ビジネスの発展につながると感じています。そして、小松さんのように志ある人を応援し、彼らが結果を出して世の中に広く認知されるようなお手伝いをしたいと思っています。自分自身、たくさんの人に応援いただいて、今がある。ですから、今度は自分がそういう人たちにできることをしていきたいと感じています。そのために、ここのような自然素材を使ったスペースを、2号店、3号店とオープンしていくことが直近の目標ですね。それをバルベックスというブランドにしていきたいんです。」

父の背中に見た、先駆者としての生き方。そんな父のような人たちを、「真空間」と名付けたこの空間から輩出していきたいと語る吉田の胸には、「好きなことをやりなさい」と幼い日に勇気づけてくれた、父の言葉がこだましていた。