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顧客にとって、家族のつぎに頼られる存在になる

清家 匠Seike Takumi

プルデンシャル生命保険株式会社 横浜第一支社

シニア・コンサルティング・ライフプランナー

 愛をもって、家族のつぎに頼られる存在へ

清家自身が『お金の亡者だった』と言うには、学生時代の経験が影響している。

清家が学生の頃、父親の会社は倒産している。そのため家計は火の車だった。塾に行きたいと言ったが「うちには米を買うお金もない」と母親に泣きつかれたこともあった。その為、大学も一部奨学金を利用している。

一日も早く社会に出て稼ぎ、両親に楽をさせたい。その為には、営業で一番になり、お金をたくさん稼ぐことが目標(価値観)と考えるようになっていったのだ。

ただお金だけの成功では人は離れていき、本当の幸せを得るには何かが足りない。ちょうどパズルのピースが足りないように。そんなことをマネジャー職を経験して痛感したのだった。

「妻、子、家族、お客様、会社ならびに会社の仲間など。自分の人生に関わっている全ての人に対し、利他の心と愛を持って接し、その人たちの人生が幸せになる、その手助けをしたい――。そのことが、自分の中での一番に変わりました」

価値観は利己(お金)から利他(愛)に変わった。しかし言葉にするには容易いこと。その言葉をその後すぐに実行に移すことができるのが清家の強みである。転職後まもなく担当がスタートし何年もフォローができていないかった顧客を中心に以前より増してフォロー活動に時間を使い、その情報の質にも拘っているようだ。たとえば昨今少しずつ問題視されつつある相続や事業承継問題。そんな一つ上の世代が抱える問題の解決のために、同分野を学び、相続診断士の資格などを取得した。それは顧客の多くが両親を持つことから、ひいては自身の顧客の将来の問題を事前に対応できるようにと考えてのことだった。

もうひとつ力を入れていることがある。ライフプランナーの地位向上だ。

実はライフプランナーの地位向上に関しては、幼いころの体験が関係している。医師(専門職)への憧れだ。清家は小学校時代に病を抱えており、国立病院に定期的に通い、診てもらっていたことがある。そこで出会った医師に憧れ、一時期はドクターを目指そうと思ったこともあるからだ。だが学費の関係で断念し、ならば近い仕事に就こうと、大学で生化学を専攻し、MRになったという過去を持つ。

顧客に対しては実直な仕事を続ける一方で、社内の若いメンバーなどに対し、先述した想いを話す活動を積極的に行っている。また本社の社員向けにライフプランナーの活動についての研修講師をする事もある。

「生命保険営業の世間のイメージの悪さは、他の職種の営業と比べても圧倒的なように思います。

それは、当社のライフプランナーであっても、です。そのようなイメージをなんとか払拭したい。弁護士や税理士、医師といった資格職(専門職)の方たちと同じような仕事として世間から捉えられるような社会になれば、と考えています。」

「人生で出会える人は限られています。私のお客様は現在400名ほど。まずはこの身近な方々、そしてそのご家族の手助けをしたいのです。家族の次に頼られる、友だち以上に信頼される存在に、全ての顧客から思ってもらうのが目標です」

実現する事で、これまで以上に顧客へ付加価値の提供が可能になり、社会への貢献になると確信している。もちまえのチャレンジ精神に加え、愛をもった清家の挑戦は続く。

 

編集・インタビュー:岡本 英久/杉山 忠義 撮影:水須 聡

清家 匠Seike Takumi

プルデンシャル生命保険株式会社 横浜第一支社

シニア・コンサルティング・ライフプランナー

1980年 千葉県船橋市生まれ
1999年 東京理科大学 入学
2003年 東京理科大学 卒業
2003年 製薬会社就職(MR)
2008年 プルデンシャル生命保険株式会社 入社
2012年 営業所長 就任
2016年 営業所長 退任
2019年 コンサルティング・ライフプランナー
2020年 現職 シニア・コンサルティング・ライフプランナー